私は一休み後、希望を持つことにした

疲れたので一休みしているブログ

この日記はうつを治す日記でもないし、ただの振り返り記だ

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写真はbrooke shadenの作品

 

昨日、友達の家に行ってきた。

友達には会えないし話せないけど、区切りがついたらという気持ちで行った。

 

高校時代、クラスに居づらくてお弁当を食べるのが苦痛で

別クラスの彼女とお弁当を食べていた。

校舎裏の、全然人が来ない場所。

新築の体育館の裏で、入口が二階にあった。その階段で食べていた。

両脇が高くて長い階段のかべで遮られているので

私たちの目の前は壁に切り取られた空と雑草が生えた地面だけだった。

 

私たちは日々にとても疲弊していたので、

ここをシェルターにしようと彼女が言った。

私もそれに賛成した。

お弁当を食べる時はほんと、あんまり話はしなかった。

少なくとも、同年代の人達がわいわいする話はしなかったと思う。

でも、彼女とお弁当を食べる時間は私の中での

煩わしい生活の中のつかの間の休息だった。

 

雑草の中に一本だけ、偽物見たいに鮮やかなピンクの花が一本だけあった。

いつまでたっても枯れないから、やっぱりここは近未来のシェルターで

あの花は殺風景だといけないから私たちのために植えられた造花なんじゃないのか

と馬鹿なことを思った。思ったし彼女に言った。

彼女もそうじゃないかと思うと言った。

近くに行ってひっこぬいて本物か確かめる事も出来たけど、

私たちはそれをずっと偽物の花ということにした。

真冬でもその花は咲きっぱなしだった。

あれは偽物の花でここはシェルター。

そういうことにしていた。思いこめば本当になる。

 

私は21歳くらいで死にたいな、と思っていた。(なんとなく20までは私の命は親のものだと思っていた)

長く生きたいとか全然思わなかった。

いい大学に入って、親が自慢できる娘になって不慮の事故か病気で死ぬものだと勝手に確信していた。

義務をこなすので精いっぱいだったからだと思う。もちろん、それを表に出すことはしなかったけど

彼女にはそれを打ち明けていた。

彼女は否定しなかった。

 

その代り、どちらかが先に死んだら、あの世はあるんだよーって知らせるようにしない?と提案してくれた。

 

夜中に蝋燭をつけて、相手の名前を読んで、その後何もしていないのにふって消えたら、死んた方が来たよという合図。

 

なんじゃそりゃって感じだけど、私はその時ほんとになるほど面白い、と思った。

そして、多分、どちらかがその方法を試すのは近々訪れるんじゃないかとすら思っていた。

 

それはおいておいて。

 

私が大学に上京して、彼女は留学したり色々していた。

その時も私は日々疲れきっていて(リアルに大学の実験やらがきつかった。あと周りが賢い人たちばかりで、私はバカなんだと思い知った)、連絡は途切れがちになった。

彼女が帰ってきた時、メールを再開した。

毎日ではないけれど、スローテンポでやり取りしていたと思う。

 

疲れたからさ、世界一周旅行に行こう、

ぶらっと旅しよう、そんなことを彼女に私は言っていた気がする。

彼女は賛成してくれた。

実際、世界一周なんて行けるわけない。けど、

その現実逃避プランに同意してくれる人がいるだけで私は

少しだけ楽になった。シェルターがまだ続いているような気がした。

 

実験で徹夜が続いた日、私は多分とても疲れていて

彼女にメールを送ろうと思ったけどそれも出来ずに

気がついたら2日経っていた。

 

2日後、寒いね、でもがんばってくるというようなメールをしたら

彼女はもういないという連絡をご家族の方から頂いた。

 

気が動転して、グーグルで「死者と話す方法」とか検索した。

自分ながらリアルゆとり世代こえぇぇって思った。

死者と話す方法なんてなかった。あやしい交霊術とかはあったけど。

そういうんじゃない、あの子と話したいんだよ!と思った。

 

話せないのか…と理解しても、いやいやいや、実はあるんでしょ?

話す方法。とか、思ってしまっている。

 

で、蝋燭の話。

あれを試せよって話ですが、

試せていません。

何か起こっても起こらなくても、私は多分悲しいままだから。

 

大学、就職といろいろあったけど

前に進んだと思うこともあったけど

ピンで留められたみたいに

気がつけば私の時間は高校で止まっている気がする。

高校の時の夢ばかり見る。

大学(実家絶縁状態)時代の夢はあまり見ない。

なんで、止まったままなんだろうなぁ。

 

どうしたら私の時間は動くんだろう。

今、私は高校時代の冬休みの時みたいに

鉛みたいに重い身体でご飯食べて、眠っている。

 

区切りをつけようと思ってお家にいったのに、

区切りもなにもつかなかった。

 

お家の人とは、彼女との思い出の話ばっかりした。

そして、くだんのメールの話もした。私がもっと早くメールしていれば、と

思っていたので責められるかも、と思っていたけどそんなことなかった。

 

彼女との写真は全然残っていない。というか、私には写真があまり残っていない。

卒業写真の中に、一枚だけ一緒に写っているのがあったから

それを写メさせてもらった。

 

雰囲気変わられたね、と言われた。

色々ありましたから。

 

疲れたと言っても高校の時の私は、まだ瑞々しかった。

 

 

残された方はとても混乱する。

時間も止まったまま。

 

それでも私はいまだに、

早く死にたいなぁという思いと、死ぬな頑張れなんとか抜けだせ

という思いの間で葛藤している。

 

もしかしたら、

 

記憶すっとぶくらい

必死に義務こなしてきた時間を今取り戻さないと

次に進めないのかしら。