朝ベットから出られませんでした 回復記
朝、雨の音とどんよりした天気。
別に曇りの日は嫌いではないのですが、やはり晴れの日の方がやる気は出やすいみたいです…
本当は病院に行くつもりだったんですけど、
だめだー起きられない、外が辛い、ということで見送りました。
でも一応、8時には一旦起きて薬を飲み、ウィダーインゼリーを飲んでから横になりました。朝ご飯は無理せずゼリーにして下痢を回避しています。
ベットでは小説を読んでました。
伊坂幸太郎は好きな作家さんなのですが、この前PKやマクベスを読んだ時さっぱり頭に入らなかったので、まだ私は回復していないんだ…とちょっと落ち込んでいました。
夜の国のクーパーも、二三ページで頭が拒絶しはじめて放置していたんですが、今日はするする半分まで読み進めることができました。
現代と繋がっているようで平行世界のような話、オーデュボンの祈りとちょっと似ている気がします。
オーデュボンの祈りを読んだ時は私は学生だったのですが、
不思議な世界観の中を散歩しているような気分になり、読み終わるのがもったいない気持ちでした。
現実にありそうだけどどこにもない国。
登場人物も変わった名前だけど、いてもおかしくない人たち。
平行世界のルールにのっとって登場人物たちは動いているんですが、登場人物はそのルールが読者からすれば少し奇妙だとしても疑うこともしない。東から太陽が昇るのが当たり前みたいに普通に生活しています。例えばオーデュボンの祈りには桜という殺人者がいるんですが、殺人は桜の仕事なので誰も咎めはしない、とか、畑にいるかかしが聡明で喋るのも当たり前、とかそういう感じです。
この世界はこういうもの!という容赦ない感じが好きです。
でもそれだけだと純粋なファンタジーです。
伊坂幸太郎さんの作品の中には、その世界は異質なのだ、と感じさせようとする場面もあって、それが主人公がその異世界に迷い込んだ時なんです。主人公からみた世界とその世界の住人からみたこちらの世界は互いに異質なんでどちらがいいとか悪いとかはないです。
主人公は戸惑いつつも、その世界のルールはそういうものなのか、と異質なまま受け止めます。
主人公はルールを変えることは基本しません。郷に入っては郷に従え的な、ルール内で活動をします。
主人公は、理不尽だなぁ、と思いつつものんびり散歩するみたいにその世界に存在します。困った事が起きたら困ったなーと言いながら。
穏やかだけどどこか歯車の合わないぼんやりとした主人公の感覚が、私にとっては心地いいです。主人公はどこまでも傍観者です。その世界に存在するけど、違う世界も知っているから、その世界のルールに違和感は覚えます。でも変えません。出来ません。
私にとっても、今は取り巻く環境に対して困ったなーと思うことしかできないので、
ぼんやりと、そんなもんかぁ、と思ってなんとなくルール内で生きている状態です。
1日は24時間だし人は死ぬし、夜と朝は交互に来ます。他にもいろいろ。
このルールを変えようとする人はきっといないですよね。そんな感じです。
変な世界を散歩している、そんな気分を代弁してくれる作品です。
以上思った事をつらつら書きましたが、
お昼ご飯は卵サンドとカツサンドでした。
お昼はまだ食べられるので、食べたい物食べることにします。
問題は夜だなぁ…。
スープ受け付けないとしたら、スクランブルエッグとパンとかかな…。